中国漢方であなたの恋を応援します!中国漢方の周期療法で可愛い赤ちゃんをあなたに・・・。中国漢方であなたの心と体の健康を応援します!

枸杞子(くこし)

植物生薬物語り

植物生薬物語り

陳 志清先生

枸杞

枸杞子(くこし)

画像の説明
枸杞子
ナス科の植物枸杞及び寧夏枸杞の成熟した果実。生薬には実の他、根皮や葉も利用される。根皮には、涼血清熱作用がある。
:平/ :甘/ 帰経:肝・腎・肺/ 効能:滋補肝腎(滋養強壮)、養血明目、滋陰潤肺

枸杞は果実や葉、根皮のすべてが薬用される生薬です。特に実を乾燥させた枸杞子は、中国では食用としてお茶やお粥など、料理にも多用されています。補血作用の他、滋養強壮効果があるため、更年期障害や虚弱体質、眼や肝臓の疾患などに用いられています。


薬膳食材としても活用できる使いやすさが人気の植物生薬

 鮮やかな紅色の実をつける枸杞は、ナス科の植物の落葉低木で、日当たりの良い土手や山腹などに自生しています。中国の内モンゴルや陜西、甘粛、青海、寧夏、新疆などの地域に分布する他、地中海沿岸地方でも見られます。

枸杞は高さ2メートルほどの低木で、挿し木してもすぐに根づく、強い生命力を持つ植物です。蔓状に伸びる枝には葉が数枚ずつ集まってついており、夏になると紫色の小さな花を咲かせます。
秋にはドロップ型の果実が熟して、目にも鮮やかな紅色に染まります。生薬として良く知られているのは、この熟した果実を乾燥させた「枸杞子」です。枸杞は、果実だけでなく、葉や根皮にも薬用効果があるため生薬として使用されていて、根皮は「地骨皮(じこっぴ)」、葉は「枸杞葉(くこよう)」と呼ばれています。

枸杞子は、果実が赤く熟す晩夏から秋にかけて採取され、まず果柄を取り除いた後に日陰の風通しの良い場所で乾燥させ、次に天日でよく乾かします。地骨皮は秋に採取し、根皮を剥ぎ取ったものを水洗いし、天日乾燥します。春から初秋にかけて摘み取られる枸杞葉は、蒸してから乾燥させた後、生薬として使用されます。

枸杞子には、私たちの体を構成するのに欠かせないアミノ酸をはじめ、脳や神経のエネルギー源となる糖質、新陳代謝を調節するミネラル、体の組織の酸化を防ぐカロチノイド、クエン酸ベタイン、免疫力を高めるビタミンB群、Cなどが含まれています。

枸杞子は、最近日本のスーパーやデパートの食品売り場でもよく見られるようになった薬膳料理の食材の一つで、中国では家庭やレストランで日常的に、お茶や薬酒、お粥、炒めものや煮もの、、スープなどの料理に使われています。数ある生薬商食材のなかでも、枸杞子はそのままでも食べられ、料理に使う時はお湯や調味料(酢・みりん・酒など)に浸すだけで簡単に戻せるため、手軽に使えることが魅力の一つです。

「地骨皮湯」などの処方で知られる地骨皮は、清熱作用がある他、血圧や血糖の降下作用があります。また、枸杞葉は、必須アミノ酸やビタミンCなどが豊富に含まれていて、高血圧症などに効果があり、クコ茶などの健康食品としても利用されています。

滋養強壮・老化防止・養血明目作用・肝や腎、目の疾患などに効果的

 15種類以上のビタミンやミネラルなどの栄養素を含む枸杞子は、血を補う補血作用の他、滋養強壮や疲労回復、肝や腎の機能を向上させる作用などがあります。中医学では、虚弱体質や眼精疲労などの眼の疾患、女性に多く見られる貧血や生理不順、自律神経失調症や更年期障害、糖尿病、肝臓病、高脂血症などに処方されます。

中医学の「腎」が、西洋医学の腎臓の機能にとどまらず、生殖機能や成長発育をはじめ、造血や免疫、ホルモン系などの機能をあわせた概念です。ですから、腎の機能が低下すると、不妊や精力減退などの生殖機能低下や発育不全、老化が早く進むなどの症状の他、糖尿病や高脂血症など、代謝機能の失調が原因となって引き起こされる病気にかかりやすくなります。

枸杞子は、こうした腎虚による虚弱体質や疲労倦怠、足腰のだるさ、めまい、老化による頻尿や尿漏れ、白髪、精力減退などの諸症状に用いられます。枸杞子が配合された代表的な中成薬に「至宝三鞭丸(しほうさんべんがん)」や「海馬補腎丸(かいまほじんがん)」、「活絡健歩丸(かつらくけんぽがん)」などがあります。

腎の体液が不足した腎陰虚による糖尿病(中国語は消渇)には、「杞菊地黄丸(こぎくじおうがん)」が用いられます。
また、肺と腎の機能低下による慢性の咳や慢性気管支炎などに処方される「双料参茸丸(そうりょうさんじょうがん)」にも、枸杞子が配合されています。

他に、枸杞子には血を補う作用があるため、血液の貯蔵と血液量を調節する働きを持つ肝機能の向上にも効果があり、慢性肝炎や肝硬変などの肝臓疾患には「杞菊地黄丸」が用いられます。また肝機能の失調が原因となる眼の疾患にも用いられ、視力低下や眼精疲労、眼のかすみ、白内障などにも一般的に「杞菊地黄丸」が使用されます。

(チャイナビュー 53号)

 

powered by Quick Homepage Maker 4.81
based on PukiWiki 1.4.7 License is GPL. QHM

最新の更新 RSS  Valid XHTML 1.0 Transitional