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腎臓病

腎臓病
new慢性腎臓病(CKD)  ●腎臓について  ●人工透析をくいとめた症例

冠元顆粒を使った臨床

慢性腎不全の研究

画像の説明

 

富山医科薬科大学和漢薬研究所 横澤隆子教授

丹参に出会う私の研究は「慢性腎不全のモデル動物」から始まった

 
私が所属する富山医科薬科大学和漢薬研究所は、植物や動物、鉱物など天然の薬物(生薬)を専門に研究しています。
 日本産の生薬もたくさんありますが、丹参という植物は日本には自生していません。みなさんも丹参と聞いても、はたしてどんな植物なのかピンとこないでしょう。
じつは私もそうでした。丹参と出会ったのは本当に偶然のことだったのです。

それは1980年代にさかのぼります。
学位をとったあと私は、担当教官であり、当時、和漢薬研究所所長で教授の大浦彦吉先生から、「高尿酸血症の治療方法につながる研究をやってはどうか」といわれました。

そのころ日本では、食生活の欧米化から、痛風の前段階である「高尿酸血症」の患者が非常に増えてきていました。
病気の治療を研究するためには、がんの治療研究にはがんのマウスといったように、いわゆる「モデル動物」が必要です。
ところが、調べたところ、高尿酸血症のモデルとなる動物がまだ開発されていないことがわかりました。そこで、「これを完成させよう!」と決めたのです。

尿酸が血液中にたまる病気が高尿酸血症です。
その原因物質として、たんぱく質、アミノ酸、RNA(核酸)やプリン体などがあげられていますので、これらをそれぞれラットに投与した場合、どれが高尿酸血症になるかをみました。

その結果、核酸の構成成分のアデニンという物質をラットに食べさせると高尿酸血症になる、という事実がわかりました。
しかし、それ以上に腎障害が起きていたのです。そこで、腎臓を中心にいろいろ研究をしていくと、アデニンを食べさせるにつれ、腎障害から慢性腎不全に進行していくことがわかりました。

これが学会で非常に脚光を浴びました。つまり、高尿酸血症のモデル動物だけでなく、慢性腎不全のモデル動物をつくることに成功したからです。

慢性腎不全のモデル動物は、1950年代に報告されて以来、30年ふりということでした。これがたいへん評価され、私にとって、ラッキーな研究者生活の再スタートになりました。


腎不全の治療薬を求めてさまざまな生薬を試す

慢性腎不全のモデル動物をつくることに成功した私は、当初のテーマだった高尿酸血症ではなく、腎臓病、とくに腎不全の研究に入ることになりました

本当に運命とは不思議なものです。モデル動物の作製に成功していなかったら、おそらく私が腎臓病の研究をすることはなかったでしょう。

腎不全は、腎臓の機能が悪化して働かなくなった状態をいいます。
免疫異常が関係しているといわれている慢性腎炎をはじめ、糖尿病の合併症として起こる糖尿病性腎症や高血圧がすすんで起こる腎硬化症など、さまざまな腎臓病が腎不全の原因となります。
腎不全がすすんで、腎臓の機能が10%以下になると、透析療法が必要になります。
そこで、医療機関では、なんとかこれをくい止めようと、低たんぱく、減塩というきびしい食事療法とこれに平行した薬物治療が行われます。

食事療法は正直いって本当に厳しいものです。タンパク質は1日に0.6g/Kg体重以下、塩分は7g以下で、外食もなかなかできません。

薬物療法は、利尿剤をはじめ、ステロイド剤や降圧薬などが中心ですが、あくまでも進行を抑えるもので、また副作用も強いことから長期に使えるものではありません。

つまり、西洋医学ではすでに治療に限界がありました。
いっぽう生薬や漢方薬には、科学的に証明されていないけれども、経験的に腎臓病にいいといわれて古くから使われているものが沢山ありました。
そこで、さまざまな生薬を腎不全のモデル動物に投与していったわけです。
その結果、大黄という生薬に腎不全の改善効果があることを発見しました。大黄のなかのエピカテキンガレートというポリフェノールが活性成分であることがわかったのです。
さらに、大黄が主剤の温脾湯という漢方薬についての研究も行いました。温脾湯には大黄、附子、甘草、乾姜、人参といった生薬が入っていますが、効果は大黄単独よりも作用が強いという結果を得ています。
医師の強力を得て、人工透析導入前の患者さんに温脾湯を服用してもらった場合、透析導入までの期間を延長できるという結果も出すことができました。


大黄、温脾湯よりも効く生薬はないか

大黄、温脾湯で効果を出したあとには、腎不全に効くもっと素晴らしい生薬、漢方薬があるのではないかという期待を抱きました。

冒頭でもふれましたが、日本人の食生活の変化から生活習慣病が増加の一途をたどり、これがもとで発症する糖尿病性腎症などの腎臓病が増えて、およそ23万人にも達しています。

これは患者さんにとって不幸であるばかりではなく、わが国の医療費のたいへんな出費にもつながります。なんとか透析導入にいたらずに、傷めた腎臓をケアしながら、寿命を全うする。その手段のための新しい薬が必要だ、とスタッフ全員が燃えていました。

そこで、あらためてさまざまな生薬を試すことになりました。国内外のあらゆる情報を網羅して、腎不全に効果がありそうなものをピックアップする作業が始まりました。
そうした中で出会ったのが丹参だったのです。

めぐりあいのきっかけをくれたのは、当時、教室に所属していた中国人留学生でした。
「中国で使われている生薬や漢薬(漢方薬)で、何かいいものがあったら教えてほしい」
と頼んだところ、この丹参を紹介されたのです。
「丹参」
それははじめて聞く名前でしたが、この生薬に私はその後、ほかのどの生薬よりもほれこむことになるとは、このときは予想もしていませんでした。


丹参は中国で今一番注目されている漢方生薬

 丹参は、シソ科の中国産サルビアの根です。
「先生、中国では丹参はドロドロの血液をサラサラにし、血管の詰まりをなくするすぐれた効果があるといわれています。中国では古代から利用されているんですよ」
中国人留学生の話を聞いて、さらに詳しく調べてみました。

すると、1981年の上海中医学雑誌に、張鏡人という医師が、丹参の静脈点滴で慢性腎不全患者に効果を出した、という報告がありました。53例中8例がたいへんよく効いて、27例が有効という報告でした。

さらに丹参は、それ自体を用いるよりも、ほかの生薬と組み合わせることによってさらに効果を発揮するということで、中国ではさまざまな丹参製剤が薬として使われていることがわかりました。


腎不全に抜きん出た効果がみられた丹参

そこで丹参をはじめ、芍薬や柴胡など、効果の期待できそうな生薬15種類をひとつずつ丹念に調べていきました。
丹参での実験が始まると、正直、胸が騒ぎました。そして結果が出たときに、私は本当に驚きました。
丹参の腎不全に対する効果は、ほかの生薬に抜きん出て、15種類中もっともよい成績だったからです。
さまざまな数値から一言でいえば、腎臓の機能が丹参で劇的によくなったことが確認されたわけです。

中でも特筆すべきは、「メチルグアニジン」という物質の数値が劇的に下がったことでした。
メチルグアニジンは尿毒症毒素で、クレアチニンがさらに分解されてできる物質のこと。
腎臓の機能が極度に低下し、体内に毒素がたまって全身臓器に症状が出るようになった状態、つまり、腎不全の末期症状になると増えてくる物質です。

腎不全が進行して尿毒症になると、薬物治療だけでは回復はまず無理で、人工透析を考えなければなりません。ですから、このメチルグアニジンの値が丹参で下がったということは、たいへん意味のあることなのです。

また、もうひとつ、丹参で血圧の上昇が抑えられるという結果も出ました。
高血圧があると腎臓病になりやすいことが知られていますが、いっぽうで、腎臓が悪くなると腎性高血圧を引き起こします。

腎臓の機能が悪化すると、食塩の成分であるナトリウムの排泄がうまくいきません。このため、血中のナトリウムの量が増え、高血圧を引き起こすのです。

いずれの高血圧も治療法としては、血圧を下げる降圧薬を処方するしかありません。しかし降圧薬では、頭痛やほてりなどの副作用を訴える患者さんも多く、また、薬をやめると血圧が再び上がってしまうという難題も抱えています。

それだけに丹参での成果は興味深いものでした。
丹参は腎不全の新たな薬の材料としていけるのではないか、とこのとき実感したのです。


人工透析をくい止める治療薬として期待大

「腎不全に丹参が劇的に作用した」
これは、画期的な研究結果でした。

腎不全になる原因はさまざまですが、現在、問題視されているのは、透析導入原因の第一位となっている糖尿病性腎症です。以前は原発性の慢性糸球体腎炎がトップを占めていましたが、1998年から逆転しました。
特に型糖尿病は、肥満や運動不足など生活習慣病がきっかけで起こり、飽食の現代では、予備軍も入れると国民の4人に1人がこの病気に関係しているという、たいへんな問題になっています。
かなり前からこの問題についてはいわれており、啓蒙活動もさかんに行われてきましたが、糖尿病は相当に進行するまで症状がないため、あわてて病院に行ったときには、すでに合併症が起こっているというケースが少なくありません。
 また、治療を始めても、これまた自覚症状がないために、ついついもとの生活習慣に戻りがちです。

腎臓もまた我慢強い臓器で、全体の90%まで障害されて、ようやくむくみや倦怠感が出てくるという状況です。
ですから、尿検査を受ける機会のない主婦や自営業の方の中には、気づいたら透析療法の一歩手前、という方もいまだにいるのです。

透析療法は一度始めたら、半永久的に続けなければなりません。
最近は医療技術も進歩し、在宅でできる腹膜透析などもあり、透析療法をしながら普通に仕事をしている方もたくさんいますが、できれば、もっと早い段階でくい止めたいものです。
丹参がこうした国民病の予防、治療薬となる可能性を秘めていることは、すばらしい発見でした。

私は、いっきに丹参の研究にのめり込みました。
中国では、すでにすぐれた薬として認められている生薬です。動物実験で一定の効果は確認されましたが、これだけではまだ十分ではありません。

研究者として、いったい丹参にはどんな物質が含まれているのか、また、いったい何がどんなメカニズムで腎臓によい作用をもたらしているのかを、明らかにしたかったのです。

そして丸2年かかって、腎臓に作用している丹参の有効成分が「リソスペルミン酸マグネシウム塩」という物質であることをつき止めました。

この物質が腎臓の機能を亢進させて、体内に蓄積していた毒素を排出する作用の核となっていたのです。
これは、私が丹参以前に研究していた大黄や温脾湯よりもずっと強い作用でした。

腎不全を薬物で治すためには

生体内窒素代謝改善作用(体の中に毒素がたまらないように、窒素の代謝を改善する作用)

腎臓機能亢進による排泄促進作用

の2つの作用が必要です。

どうやら、大黄と温脾湯ではの作用が強く、丹参ではの作用が強いようでした。

そして、この研究により、私はさらなる丹参の可能性を目の当たりにすることになるのです。

            血管力をつければ病気は治るより

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